馬淵優佳が新たなスタートに立つ 実感した指導の難しさと選手育成の決意「全国優勝できる選手を育てたい」
この記事に関連する写真を見る馬淵優佳 インタビュー前編
2024年2月に二度目の飛込人生に区切りをつけた馬淵優佳。そして昨秋には環境を大きく変えて、新たに指導者としてスタートを切った。テレビでのコメンテーターや飛込の解説を行なうなど、多忙な毎日を送っているなかで、この4月から新たな領域にもチャレンジしている。その内容と思いを聞いた。
【選手クラスをスタート】
――4月から新たなスタートを切ったということですが、具体的にはどのようなことですか。
4月から飛込の選手クラスを作りましたので、本格的に選手を育てるための指導をすることになりました。詳しく話をしますと、昨年、「一般社団法人びわこウェルビーイングコミュニティ」が設立されたんですが、そこが主体となって、飛込競技のトップアスリートの育成と地域活性化を目指した「滋賀・立命館ダイビングクラブ」を新設しました。いろんな方々に出資をいただきましたので、私はトップの選手を育てるだけではなくて、地元の方々に愛されるようなチームづくりをやっていきたいなと思っています。
――滋賀・立命館ダイビングクラブには希望すればすぐに入れるのでしょうか。
ありがたいことに、一時はキャンセル待ちが多く、入れない時期もありました。今は私の父(馬淵崇英氏、飛込日本代表コーチ)がトップ選手、私がジュニア選手を教え、現役選手にも指導に携わってもらい、チームをつくっています。クラブチーム全体でジュニアの育成に携わっていますが、入会は指導者の推薦で受け入れを行なっています。
――ではセレクションをして加入者を絞ったのでしょうか。
昨年の年末と今年の年始に「飛込選手発掘プロジェクト」を初めてやりました。対象年齢は小学1年から4年生までです。そこで推薦された選手がクラスに入れるようにしました。今年は5月31日と6月7日に「飛込体験教室」を開催します。飛込を楽しめる場が少ないので子供たちに飛込の魅力を知ってほしいです。
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