飛込・馬淵優佳が振り返る、父・馬淵崇英に初めて反抗した日 現役引退後に父が涙ながらに語った言葉とは (4ページ目)

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――お父様以外の方々からはどんなメッセージをいただきましたか。

 いろんな人から「辞めなくていいよ」「もうちょっとやったら」と言われました。今でもそれは言われますね。後輩と顔を合わせると「あれ、飛びに来たんですか」とか、「いつでも待ってます」とか言われます。それはすごくうれしいです。

 復帰する時には、もう一度、選手のなかに入っていっていいのかと思っていました。中途半端な気持ちで入ってきたとか、注目されたいから入ってきたとか、思われているんじゃないかと。後輩たちばかりでしたし、入りにくかったのは確かです。でもいざ入ってみると、後輩たちも、小学生の子どもたちも、みんなすごく受け入れてくれて。復帰後の競技人生は本当に楽しかったです。

●インタビュー後編 『第3の人生に踏み出す決意「競技人生で得た経験を持って強く生きていきたい」』>>

【Profile】
馬淵優佳(まぶち・ゆか)
1995年2月5日生まれ、兵庫県出身。3歳から水泳を始め、小学生時代から飛込に励む。2009年に東アジア大会3メートル飛板飛込で銅メダルを獲得。2011年に世界選手権代表選考会の3メートル飛板飛込で優勝をし、世界選手権に初出場。2017年、22歳で競泳日本代表の瀬戸大也と結婚して引退。2018年に第1子、2020年に第2子を出産し、2021年、26歳の時に競技復帰を決断。2022年8月、日本選手権の1メートル飛板飛込で優勝、3メートル飛板飛込で4位、3メートルシンクロ飛板飛込で2位となる。2023年4月の翼ジャパンダイビングカップ兼国際大会派遣選手選考会の3メートルシンクロ飛板飛込で優勝。2024年2月に現役引退を発表した。

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