松田丈志の予感。「池江璃花子の進化は国際大会で加速する」 (5ページ目)

  • 松田丈志●文 text by Matsuda Takeshi
  • photo by Kyodo News

 入江陵介の復活にも期待したい。リオ五輪後からアメリカに拠点を移し2年目。本人も「アメリカでトレーニングする方が息がつまらない」と言うように、フレッシュな気持ちでのびのびと水泳とむき合っている。その取り組みが充実しているのは彼の身体つきを見れば分かる。身体が一回り大きくなり、苦手だったスタート、ターンも改善してきている。アメリカの選手たちと混ざってトレーニングする中で自然とパワーが付き、課題改善に結び付いている。

 今日行われる男子400m個人メドレーは、いきなり最注目の種目だ。日本の萩野公介、瀬戸大也、それにアメリカのチェイス・カリシュの三つ巴の戦いが予想される。彼らはみな世界チャンピオンだ。世界最高峰の戦いを見逃さないで欲しい。

 パンパシフィック水泳選手権とヨーロッパ水泳選手権とを比較しながら仮想世界選手権を楽しむこともオススメしたい。今日から始まるパンパシとアジア大会を含めた10日間の競泳日本代表の活躍に注目だ。

*ヨーロッパ選手権の結果などは下記のURLで見られますhttps://www.europeanchampionships.com/results/en/swimming/daily-schedule.htm

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