2018.08.11

レース中「迷子」になった大橋悠依。
アクシデント発生も余裕の金

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 築田純●写真 photo by Tsukida Jun

 東京の辰巳国際水泳場で開催中(8月12日まで)の”パンパシフィック水泳選手権”は、初日から日本勢のメダルラッシュに沸いた。

 男子100m平泳ぎで小関也朱篤(やすひろ/ミキハウス)が、前回のゴールドコースト大会に続く連覇を達成し、女子200m自由形では、予選7位だった池江璃花子(ルネサンス)が、昨年の世界選手権5冠のケイティ・レデッキー(アメリカ)に競り勝ち、1分54秒85の日本新で銀メダルを獲得した。さらに、男子200m自由形でも松元克央(かつひろ/セントラルスポーツ)が銅メダル獲得と会場は熱を帯びていった。

表彰台の真ん中で笑顔を見せた大橋悠依 そんないい流れのなかで行なわれた、女子400m個人メドレー決勝の舞台には、優勝候補筆頭の大橋悠依(イトマン東進)が出場した。

 結果は4分33秒77で期待通りの金メダルを手にしたが、大橋自身はタイムに不満が残った様子。

「本当は4分30秒台の自己ベストを出したかったし、最低でも大会記録の4分31秒99は出したいと思っていたので少し残念ですね。ちょっと集中しきれなくて、コースのどこを泳いでいるかもよく分からなかったんです」

 その原因は、飛び込んだ時にゴーグルに水が入ってしまったからだった。予選1位通過で決勝は4レーンだったため、選手紹介で出てくるのは一番最後。その結果、スタートまでの時間が短く「準備を少し慌ててしまったのかもしれない」と言う。