【アジア大会】日本選手権優勝の高校生ハードラー・後藤大樹が、為末大の日本記録超えに挑む (3ページ目)
【日本記録を塗り替えたい】
8月はインターハイではなく、世界を視野に入れて、第一歩となるU20世界選手権への出場を選んだ。出場者中トップの持ちタイムを誇る優勝候補だったが、現地入りして最初のハードル練習中に左足首を捻挫してしまった。しばらく走ることができず、スパイクを履けたのは予選前日という、厳しい状況での戦いとなった。
コースは、直線が長くコーナーがきつい形状で、国内のレースとは勝手が違った。それでも後藤は戦い抜いた。
「自分の得意な形で(トラックを)回ってきて、8台目のハードルを越えたあたりでは、いつもどおりに相手が少し前にいる状況でしたが、ここからいくぞというところで、予選と準決勝の疲労もあったのか、いつもの動きができませんでした」
結果は、最後に差を広げられて2位。この種目で初めて敗戦の悔しさを味わった。それでも帰国後は、明るい表情で国際大会を振り返った。
「ひさしぶりにあんな大差をつけられて負けたので、世界は広いなと思いました。でもライバルがいるのは本当にうれしいことなので、2年後のこの大会では、もっと力をつけて、強くなって戻ってきたいという気持ちになりました」
そして、初出場となるアジア大会へ向けてはこう語った。
「アジア大会は記録をメインに考え、日本記録を塗り替えるつもりで頑張っていきたいと思っています。来年の目標でもある世界陸上の参加標準記録の突破もアジア大会では有効になっているので、そこで日本記録を更新して代表内定に一歩リードしたいと思っています。そのためにも、これまであまりやってこなかった長い距離の練習を積みたいと思っています」
規格外の進化を見せるなかで、日本人4人目となる47秒台、そして日本記録の47秒89は、すでに目前のターゲットだ。来年以降の本格的な世界との戦いを見据え、まずはアジア大会でその記録に挑む。
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