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【駅伝】東大大学院在学中の「二刀流」ルーキーも加入 創部2年目のMABP、ニューイヤー駅伝連続出場に向けた選手たちの現在地 (3ページ目)

  • 佐藤俊●取材・文 text by Shun Sato

【駅伝は個人種目とは違う喜びがある】

 城西大出身で中距離種目の1500mをメインにする栗原直央は、ホクレン網走大会の5000mに出場し、134398PBを出した。

「日本選手権の1500mが終わってから急いで仕上げたのですが、自分が思った以上に順応できました。もっとしっかり準備すれば1330秒台も出るかなという手応えを感じられたことも大きいです」

 トラックシーズンの目標は、日本選手権1500mでの決勝進出と入賞、そして5000mでのPB更新だった。日本選手権1500mに向けては、4月の日体大記録会で3分4008のセカンドベストを出して参加標準記録を突破すると、5月の東日本実業団選手権では3分4088で優勝するなど順調に歩みを進めた。

「MABPに入ってから距離を踏む練習が増えて、土台となるスピードを持続する力がついてきました。そうした練習の積み重ねが生きていると感じます」

 調子はまずまず、自分自身に期待して臨んだ日本選手権。だが、磨いてきた力をレースで出しきれず、決勝に進めなかった。

「自分の調子うんぬんの前に全体のレベルが非常に高かったですね。3分37秒とか38秒ぐらいじゃないと上(決勝)に残れなかったので、距離プラス絶対的なスピードをもっとつけていかないといけません。あとは調整の部分で、試合が続くとどうしても練習のボリュームが落ちてしまう。練習量を追う期間がもっとあってもよかったかなと思いました」

 日本選手権では結果を出せなかったものの、競技力の向上には手応えを感じている。ジョグで距離を踏み、1月から3月の鍛錬期にはチームメイトとともに坂道ダッシュや峠走に取り組んだ。

「僕と板垣(俊佑)はヤビツ峠の練習にかなり行きました。しんどいですが、精神的な面で効果がありましたし、シーズンインの時点でかなり体が仕上がり、いい状態でレースに臨めました。それが1500m5000mの結果にもつながったと思います」

 来季は、1500mはもちろん、5000mにも意欲的に挑戦するつもりだ。そして、その前にまず駅伝でのチームへの貢献を目指す。箱根常連校の城西大時代は1500m専門だったので、駅伝を走る機会はなかった。

「箱根はハーフマラソンを走る力が必要なので、なかなか踏みきれなかったですね。でも、箱根に向けて皆が盛り上がっていく様子を間近で見ていて、いいなあと思っていました。実業団に入れたらチャレンジしようと思っていたので、昨年、ようやく実現しました(笑)。不安はありましたが、東日本を走った時(距離8.2kmの5区で区間8位)、めちゃくちゃ応援されて感動しました。駅伝は個人種目とは違う喜びがあり、プレッシャーを感じつつも楽しかったです」

 ただ、駅伝にシフトする際は少し苦労もあった。

「厚底シューズにはかなり苦労しました。厚底でロードを走ったり、トラックでタイムを追ったりする経験があまりなかったので、走りづらさを感じました。でも、今年は昨年の経験があるので、よりポジティブに走れると思います」

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