【大学駅伝】「箱根に出るだけじゃつまらない」王者・青山学院大"次世代スター軍団"の野望 宮古島で見せた1年生の強烈な競争心と駅伝力の高さ (2ページ目)
【部内競争に拍車「先輩、後輩関係なく......」】
宮古島駅伝を大会新で制した青学大(前列左から椙山、石川、黒田、後列左から上野山、日向、前川)
当の選手たちが口にしたのは、結果に対する評価にとどまらない強烈な野心である。その目は、すでに11カ月後の第103回箱根駅伝に向いていた。
「箱根に出るだけじゃつまらないので、優勝に貢献できる走りを目標に頑張っていきたいと思います」
そう言いきったのは、椙山だ。「箱根11区」と呼ばれる東京ニューイヤーハーフマラソンのほか、「箱根0区」と言われる昨年末の10000m学内記録会でもトップ。昨年の全日本大学駅伝では1区12位だった。5000mの自己ベストは13分47秒73とスピードがあり、箱根往路を走れるだけのポテンシャルを有するが、今回の箱根は登録メンバーから漏れた。悔しさが大きかっただけに、「今年は箱根に向けて全力で、熱意を持ち、頑張っていきたいです」と力強く語った。
前川もまた、無念さを力に変える。「ずっと準備をしてきたのにもかかわらず、箱根はメンバーにも入れず、すごく悔しかったです。優勝したチームを誇りに思うからこそ、このチームで走りたいという思いがいっそう強まりました」と振り返る。
掲げるのはスピードの強化だ。自身の5000mベストは13分52秒52だが、今後のトラックシーズンに向けて「今は13分台というより、13分45秒を切るペースが求められます」と見通す。三大駅伝で主力を張る未来を描き、「まわりの選手たちも本当に強い選手たちですけど、ライバル心を持って、先輩、後輩関係なくぶつかっていきたいです」と勇ましいコメントを発した。
今年の箱根で1年生でただひとり出走し、6区3位の好成績を残した石川は「箱根を走った経験もあるので、これから入ってくる新1年生ともコミュニケーションを取り、チームを引っ張っていける立場になれたら」と自覚を語る。黒田朝日(4年)という大エースが抜ける新シーズン、「上位層は当然結果を残し、中間層、ボトム層もしっかり底上げして、総合力の高さで勝っていきたいです。自分も平地の力はまわりの選手より全然劣るので、切磋琢磨していきたいです」と続け、言葉の端々に主力のひとりとしての意識の高さがにじんだ。
なんと頼もしい1年生たちか。
今回の宮古島駅伝でただひとりの2年生だった黒田は「競技力の高い選手がかなり揃っている」と語り、強い刺激を受けているようだった。新進気鋭の下級生たちが部内競争に拍車をかけ、チーム力を底上げしていることは間違いないだろう。
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