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【箱根駅伝2026】ロードの結果も伴ってきた「スピード軍団」中央大、藤原正和監督は「総合優勝には3年生の活躍がマスト」 (2ページ目)

  • 佐藤俊●取材・文 text by Sato Shun

【10000mの平均タイムは20チーム中トップ】

 しかも選手たちは、その全日本後も成長の上昇カーブを描いている。藤原監督も驚きを隠さない。

「全日本の後、箱根の(区間距離の)中間点くらいの10kmをイメージして走るように、(いずれも1122日開催の)MARCH対抗戦の10000mと、八王子ロングディスタンス(10000m)に選手を出場させました。前週に比較的強度の高い練習をしてレースを迎えたのですが、みんな非常によいパフォーマンスを見せてくれ、地力が上がってきていると感じました」

 MARCH対抗戦では、274050の好タイムを出した藤田大智(3年)をはじめ、出走14名中、なんと12名が自己ベスト(初10000mも含む)。一方の八王子ロングディスタンスでは岡田開成(2年)が273706で中大記録を更新し、本間颯(3年)も274505の自己ベストをマーク。この日は中大の"PB祭り"と化し、学生トップレベルの証とも言いえる10000m27分台の選手が一気に6名となった。

 また、1116日の上尾シティハーフマラソンに出場した白川陽大(4年)も1時間0134秒で1年時以来となる自己ベスト更新、折居幸成(4年)も1時間0245秒の自己ベストをマークした。

 藤原監督は今季の手応えをこう語る。

「2年前の箱根で体調不良者が出て結果が出なかったことを、今の3、4年生が苦い経験として知っているのが大きいですし、その後も(出雲、全日本、箱根の)三冠を目指して戦ってきたものの、勢いだけでは優勝に届かないことと、掲げる目標までの距離感を理解したうえで練習を積み上げてきたからだと思います。

 今、優勝への手応えは選手が一番感じているはず。2年前、力のあるメンバーは箱根優勝に向かっていましたが、部員全員が優勝を意識するまでには至らなかった。今のチームは箱根優勝に向けてひとつになっています」

 エントリーメンバー16名中上位10名の10000m平均タイムは27分台に突入し、青山学院大を抜いて20チーム中トップ。分厚い選手層の"中大史上最強"とも言えるチームが完成した。このスピード軍団を率いて箱根に臨むわけだが、藤原監督はレース展開をこう予想している。

「往路ではほとんど差がつかず、復路までもつれる展開になるでしょう。山(5区、6区)が終わってから『よーい、ドン!』みたいなこともある。前回、駒澤大が(エース格の)佐藤圭汰君(当時3年)を7区に配置して首位に迫ったように、ウチも(吉居)駿恭を(7区に)置いて抜け出すプランを考えています。

 その一方で、(前回のように)1区から逃げるパターンも考えていますし、最後までもつれた場合に備え、10区に競り勝てる選手を置くことも考えています。いろんなシナリオを想定して、最終的に自分たちの強みを最も出せる配置を考えていきたいと思います」

 藤原監督は2区と3区に関して、それぞれ前回も同区間を走った溜池一太(4年)、本間の起用を公言。また、全日本の直後には、箱根のレースプランについて「先手必勝」と話していた。吉居は7区ではなく、やはり前回同様に1区に起用し、最初からガンガン攻めることも考えられる。今季、結果を出している岡田、柴田は、復路でゲームチェンジャーとしての起用もあるだろう。そのほかにも力のあるメンバーが揃い、平地区間に関しては、むしろ誰を削るのかという難しい作業になる。

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