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【箱根駅伝2026】早大駅伝主将・山口智規が世界陸上で受けた刺激 ロス五輪への決意を語る (3ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi

【日本勢の戦いから受けた刺激】

――今回の日本勢のレースはどのように見ていましたか。

「5000mに出場した森凪也さん(Honda)は、(400mの)ラップが60秒ぐらいに上がった時に2周ぐらいついていったので、すごいなと思いました。でも、テレビで見ていたのですが、CMが入ったので(レースの全貌は)よくわからなかったんです。マラソンも、ポイント練習の前だったので、あんまり見ていなかったですね。

 やっぱり三浦さん(龍司、SUBARU)はすごかったですよね。サンショー(3000m障害)は夢がありましたよね。三浦さんだからか......」

――その三浦選手は、来季は1500mや5000mなど障害のないフラットレースに取り組むと話していました。

「やるんですかね......。5000mとサンショーは違いますからね。でも、三浦さんは相当速いと思います」

――山口選手はあらためて5000mや1500mで勝負したいと思いましたか。

「はい、思いました。できる限り近づけたらなって思います。でも、原監督(晋、青学大)が『日本の中長距離種目で世界と戦えるチャンスがあるのはマラソンしかない』っておっしゃっていましたが、意外とそれも正しいなとも思っています。特に今回のような条件のレースだと、日本の強さも光ってくると思うので。それでも、自分がやりたいことはトラックなので、トラックでまずは勝負していきたい。やりきりたいですね」

――これから駅伝シーズンを迎えますが、駅伝とは別物なのか、それとも延長線上にあるのか、どう思いますか。

「3つ(出雲、全日本、箱根)終わってからじゃないとわからないですけど、でも、アメリカの選手もヨーロッパの選手も、冬場はハーフマラソンもやっているので、そう考えると、できないことじゃないと思います。かといって、箱根駅伝は、ハーフとはまた別の世界のような気がしています。もちろん強化していくものは同じかもしれないですけど。でも、5000mに必ずつながっていくのかなっていうのは思いますね」

つづく

著者プロフィール

  • 和田悟志

    和田悟志 (わだ・さとし)

    1980年生まれ、福島県出身。大学在学中から箱根駅伝のテレビ中継に選手情報というポジションで携わる。その後、出版社勤務を経てフリーランスに。陸上競技やDoスポーツとしてのランニングを中心に取材・執筆をしている。

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