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東京マラソン 市山翼、赤﨑暁、池田耀平、井上大仁...世界陸上代表の座を目指した日本人トップ争い、それぞれの戦略と誤算 (2ページ目)

  • 佐藤俊●取材・文 text by Sato Shun

パリ五輪で6位入賞した赤﨑暁(九電工) photo by Kishimoto Tsutomuパリ五輪で6位入賞した赤﨑暁(九電工) photo by Kishimoto Tsutomu

【目標は世陸の代表ではなく日本記録だった】

 一方、今回、日本記録(2時間4分56秒)を更新して東京2025世界陸上のチケットを手にするのではないかと言われていた赤﨑暁(27歳、九電工)と池田は、思うような結果を出せなかった。

 赤﨑は、昨年のパリ五輪で2時間0732秒の自己ベストで6位入賞して以降、モチベーションがなかなか上がらず、苦しんだ。2022年のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)前から集中してきただけに、正直なところパリを終えて1年経たずしての世陸挑戦は、肉体的にもメンタル的にもきつかっただろう。それでも高い目標を掲げ、スタートラインに立った。

「今回は、確実に代表を取りにいくということなら第3グループで行くべきかなと思ったんですけど、僕の目標は世界陸上の代表になることではなく、日本記録を出すことだったので、それなら第2グループで行くしかない。コーチと話をして、第2グループで行けるところまで行こうと。ハーフまで62分を切っていく予定で、ほぼ62分(1時0208秒)で行けたので、そこまではよかったですね」

 ハーフまでいいペースだったが、そこからはアップダウンでのダメージとペースが上がったことできつさを感じ始め、31km地点で前を行く池田から離れていった。

「暑さは気にならなかったですが、後半、(全体の)ペースが上がったところからついていけなかった。それが今回の結果になったと思います」

 MGCの時に見せた最後のスピードを、東京では発揮することができなかった。それでも1km3分を切るハイペースでのマラソンに挑戦し、未知の領域で走ったことは今後につながるいい経験になったことだろう。赤﨑は、今後も日本記録更新を第一目標にして挑戦を続ける。

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