【全日本大学駅伝】國學院大、駒澤大、青学大の"3強対決"が有力 創価大、中央大なども虎視眈々 (2ページ目)

  • 酒井政人●取材・文 text by Sakai Masato

【駒大と青学大の勝ちパターンは?】

 駒大は前回、一度も首位を譲らずに4連覇を達成した。2区・佐藤圭汰(3年)が区間賞・区間新記録の快走で〝独走V〟の流れを作ったが、佐藤の参戦は微妙な状況だ。果たしてどのようなオーダーを組んでくるのか。

 駒大はエースを7区に配置するのが伝統になりつつあり、順当なら篠原倖太朗(4年)が7区に入るだろう。前回は山川拓馬(3年)が最終8区で区間賞を獲得しており、最後にふたりを並べる配置になれば、終盤のロング区間は超強力だ。

 1~6区は出雲を好走した桑田駿介(1年)、帰山侑大(3年)、伊藤蒼唯(3年)、島子公佑(2年)。それから"もうひとつの出雲駅伝"と呼ばれる出雲市陸協記録会の5000mで13分49秒71の自己新でトップを飾った谷中晴(1年)らで國學院大と青学大に食らいついていきたい。

 もしくは篠原を2区や3区に起用して、前半勝負を仕掛けてくるのか。いずれにしても主将・篠原の区間で〝5連覇の道筋〟を立てたいところだ。

 青学大は前回の準優勝メンバーが5人残っている。そこに5000m13分18秒51の鶴川正也(4年)、同5000m13分28秒78の折田壮太(1年)、10000m28分23秒99の白石光星(4年)、出雲2区6位の野村昭夢(4年)らが入る布陣になる。

 今季は鶴川が充実しており、出雲は1区で区間賞。全日本でも序盤のスピード区間に配置されそうだ。さらに前回2区2位(区間新)の黒田朝日(3年)は今季10000mで27分52秒02をマーク。何区に起用されても区間賞争いができるだろう。

 前回の箱根駅伝3区で異次元の走りを見せた太田蒼生(4年)は前回と同じ7区(5位)か。前回アンカー(8区3位)を務めた田中悠登(4年)も登録された。國學院大、駒大との戦いを考えると、エース黒田の区間で勝利への流れを作り、そのまま逃げ切りたい。

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