「駒澤大の一強。はっきり言って強い」と険しい表情の青学大・原晋監督 今季の選手たちが伸び悩んでしまった理由 (3ページ目)

  • 小堀隆司●取材・文 text by Kohori Takashi
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

 箱根で敗れたあと、記者に囲まれた原監督はこんな言葉を述べていた。「もう平成の駅伝では勝てない」と。その真意は何だったのか。

「要するに1㎞3分ペースで押していけばいいという時代ではないということ。極端な話、最初の5㎞を14分10秒くらいで入って、そこから3分ペースで耐えて、最後にまた14分台に上げるとか。それくらいスピードが必要なんです。私が昔、10000m28分台の選手を10人揃えると言ったらみんな笑ったんですよ。チームに2、3人しかいない時代だったから、そんなの無理だって。でも今では5000m13分台、10000m28分台が当たり前になったじゃないですか。我々が4連覇した頃よりも全体のレベルが格段に上がった。これからはよくて2連覇、3連覇......。いや、連覇すること自体が難しいかもしれないね」

今はまさに戦国駅伝と呼ばれるが、それほどトップで居続けるのは難しいことなのかもしれない。

■後編:ワクワク度、4月は0%も関東インカレを経て急上昇「駒澤大に勝つチャンスがあるのはうち」の根拠とは>>

アディダス ジャパン●取材協力

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