箱根駅伝を順位予想した識者3人の「結果合わせ」と「予想外」。青学大の勝負強さは影を潜め、中央大監督の手腕に脱帽 (2ページ目)
【駒澤大は予想以上の完勝。中央大も「完璧」】
■酒井政人(スポーツライター)
【予想順位】 【実際の順位】
1位:駒澤大 駒澤大
2位:國學院大 中央大
3位:青山学院大 青山学院大
4位:中央大 國學院大
5位:創価大 順天堂大
6位:順天堂大 早稲田大
7位:東洋大 法政大
8位:東京国際大 創価大
9位:城西大 城西大
10位:早稲田大 東洋大
駒澤大の総合優勝は展開を含めて予想通りになった。ただ、全日本8区で区間賞の花尾恭輔(3年)とスーパールーキー佐藤圭汰が欠場。田澤廉(4年)が12月初旬にコロナに感染しながら、完勝するとは予期できなかった。特に田澤は、状態さえよければ2区を驚異的なタイムで走っていたと思う。また、1年生コンビが務めた"山"も想像以上の強さだった。
國學院大は4本柱のひとりである主将・中西大翔(4年)が欠場。青山学院大は山で崩れたのがマイナスだった。結果的に青学大の順位は的中して、國學院大も4位に入ったが、4位と予想していた中央大は完璧に近いレースができた分、順位が上がった。何より吉居大和(3年)の2区快走には驚かされた。
5位と予想した創価大は8位だったが、5位でレースを終えた順天堂大との差は37秒。創価大はフィリップ・ムルワ、嶋津雄大、葛西潤の4年生トリオが本調子でなかったのが残念だった。早稲田大と東洋大は2区以降に順位を上げてくると読んでいた。展開は予想通りになったが、両校の2区終了時のタイム差(早大が10位、東洋大が19位で2分16秒差)が順位に影響した印象だ。
城西大の順位は的中。こちらもほぼイメージ通りの展開になった。東京国際大は往路(7位)でもう少し順位を上げておきたかった。10位以内に予想していなかった法政大はシード権争いをするだろうと思っていたが、総合7位は「お見事」としか言いようがない。
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