今季の学生駅伝で注目すべき10人のランナー。田澤廉、三浦龍司ら各大学のエースの状態は? (2ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Kyodo News、AFLO

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(みうら・りゅうじ/順天堂大/3年)

 3000m障害で高校記録、U20日本記録、学生記録、日本記録を保持するだけでなく、3000mとハーフマラソンでU20日本記録を持つ。昨夏の東京五輪は3000m障害の予選で日本記録を8分09秒92まで短縮すると、決勝では日本人初入賞(7位)の快挙を達成した。

 今季は4月の金栗記念選抜中長距離1500mを日本歴代2位の3分36秒59で優勝。3000m障害は7月のオレゴン世界選手権で決勝進出に0.74秒届かなかったが、世界最高峰のリーグ戦であるダイヤモンドリーグで快走する。中長距離種目では日本人で初めてファイナルの舞台に立ち、今季ベストの8分12秒65で4位に食い込んだ。

 学生駅伝は地元・出雲の出場はなく、全日本は1年時に1区で区間賞、2年時は2区で区間賞。一方、箱根は1年時に1区で区間10位、2年時は2区で区間11位と苦戦している。ラストの爆発力は日本人で異次元のレベルにある三浦。駅伝でもエースの走りを披露して、チーム目標の「駅伝3冠」にチャレンジする。

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