今季の学生駅伝で注目すべき10人のランナー。田澤廉、三浦龍司ら各大学のエースの状態は?

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Kyodo News、AFLO

 まもなく駅伝シーズンが開幕する。10月10日の出雲駅伝、11月6日の全日本大学駅伝、そして来年1月2・3日の箱根駅伝。熱いドラマを盛り上げるキーパーソンは誰なのか。注目すべき10人のランナーをピックアップして紹介する。

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(たざわ・れん/駒澤大/4年) 

 常勝・駒澤大の"絶対エース"として君臨。1年時は出雲3区で区間2位、全日本7区で区間賞、箱根3区で区間3位。2年時は全日本のアンカー決戦を制して、6年ぶりの日本一をもたらすと、箱根は2区で7人抜きを演じて、13年ぶりの総合優勝に貢献した。

 昨季は全日本7区で4位から一気にトップを奪い、チームは連覇を達成。12月の10000mで日本人学生最高&日本歴代2位となる27分23秒44をマークすると、箱根2区では区間歴代4位の1時間6分13秒でトップを独走した。今季は4月の5000mを13分22秒60(日本人学生歴代6位)で好走して、7月のオレゴン世界選手権に参戦。左膝の違和感とレース中の腹痛に苦しみながらも6000m付近までトップ集団に食らいついた。

 今冬は日本記録(27分18秒75)を上回るブダペスト世界選手権10000mの参加標準記録(27分10秒00)の突破を視野に入れながら、チームの悲願である「駅伝3冠」を目指す。

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