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箱根駅伝で予選会から「下剋上」を。伝統校、初出場校などシード権を狙う10チームの戦力を分析 (2ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Kyodo News

【日本体育大学】
エース藤本を軸に4年ぶりのシード権を狙う

 前回総合14位の箱根メンバー6人が卒業するも、選手層の厚いチームに仕上げてきた。予選会を3位で悠々と通過。何よりもエース藤本珠輝(3年)の充実が光る。4月に10000mで28分08秒58、6月に5000mの日体大記録を42年ぶりに更新する13分32秒58をマーク。関東インカレ1部で2種目入賞を果たすなど、とにかく勝負強い。箱根では花の2区で真っ向勝負に挑む。

 5区候補には11月13日の「激坂最速王決定戦」登りの部で学生2位に入った吉冨純也(2年)がいて、箱根経験者である大内宏樹(4年)、村越凌太(3年)、名村樹哉(3年)ら10000m28分台が10人エントリーされた。2区と5区が計算でき、選手層も厚いだけに1区で好発進できれば4年ぶりのシード権が見えてくる。

【山梨学院大学】
1区松倉、2区オニエゴで上位争いに加わりたい

 前回は1区・新本駿(2年)が最下位スタートとなり、その後も下位から上昇できず。19位でレースを終えた。

 4区で区間賞を獲得したポール・オニエゴ(4年)は10000mで27分51秒59をマークするなど大きく成長して、今回は2区での起用が濃厚だ。1区はハーフマラソンで学内日本人トップの1時間2分37秒を持つ主将・松倉唯斗(4年)が有力。2区終了時で上位につける力は十分にあるだろう。

 その勢いを10000m28分台の坪井海門(4年)、伊東大暉(3年)、木山達哉(3年)らでできるだけキープしたい。5区と6区は未知数だが、予選会を4位で突破して、3、4年生が12人もエントリーされた。上級生パワーで6年ぶりのシード権を目指す。

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