2021.12.24

箱根駅伝で予選会から「下剋上」を。伝統校、初出場校などシード権を狙う10チームの戦力を分析

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Kyodo News

箱根駅伝2022
全チーム紹介【予選会校編】 (シード校編:「2強」以外も上位を狙える>>)

「シード校編」に続き、予選会を突破してきた10校を紹介する。完全復活を期す名門校から初出場校まで、シード権獲得を目指す各大学の戦力をチェックしていこう。

※紹介は箱根駅伝予選会の結果順

予選会トップの明治大をはじめ、シード権を狙えそうなチームも多い予選会トップの明治大をはじめ、シード権を狙えそうなチームも多い この記事に関連する写真を見る 【明治大学】
10000m平均タイム3位の戦力でトップ5を目指す

 前回は序盤の出遅れが響き、一度もシード圏内に入ることができずに11位でゴールした。

 しかし今季はトラックシーズンから好調で、予選会は後続に4分以上の大差をつけて堂々のトップ通過。2週間後の全日本大学駅伝は10000mで28分10秒前後のタイムを持つ鈴木聖人と手嶋杏丞(ともに4年)、予選会個人9位の加藤大誠(3年)が精彩を欠いたが、総合力でカバーした。児玉真輝(2年)が2区で区間2位、小澤大輝(3年)が4区で区間3位、橋本大輝(4年)が7区で区間4位と奮起して、7位に食い込んだ。

 登録選手上位10人の10000m平均タイムは駒澤大、青学大に次ぐ3位(28分31秒18)と戦力はすこぶる高い。エース鈴木は3年連続となる5区が有力で、2区の出走も視野に入れている。一方、2年連続で2区を担った加藤はエース区間を譲る気はない。児玉と小澤も往路候補に挙がっている。チームの目標は「5位以内」。オーダーがハマれば10年ぶりのトップ3に手が届くかもしれない。

【中央大学】
スピードスター吉居と5区の快走に期待!

 前回は2年連続の総合12位に終わったが、復路は3位と存在感を発揮した。今季は予選会を2位で通過すると、全日本大学駅伝は9年ぶりの出場で8位に入り、10年ぶりのシード権を獲得している。

 ここ2年は1区で出遅れている(16位、17位)が、今回は12月4日の日体大長距離競技会10000mでU20日本歴代2位の28分03秒90をマークした、吉居大和(2年)の起用が濃厚。好スタートが期待できる。2区は苦戦が予想されるが、全日本で2、3区を担った阿部陽樹(1年)と中野翔太(2年)、10000m28分20秒台のタイムを持つ三浦拓朗と森凪也(ともに4年)ら他の往路候補でカバーしたい。

 藤原正和駅伝監督は「山」に自信を持っており、5区は区間上位を狙える選手がいると言う。復路には前回6区で区間5位の若林陽大(3年)、7区5位の中澤雄大(3年)、9区7位の手島駿(4年)という経験者が残っている。前回のように順位を押し上げることができるだろう。チームの目標は「5位以内」。10年ぶりのシード権獲得を上位で飾りたい。