箱根駅伝で予選会から「下剋上」を。伝統校、初出場校などシード権を狙う10チームの戦力を分析 (3ページ目)
【神奈川大学】
7人が登録された2年生の活躍で5年ぶりのシード権を
前回は往路を8位で折り返したが、総合13位。予選会は前回1区を区間4位と好走した呑村大樹(4年)と、同3区10位の川口慧(4年)を欠きながらも5位で通過した。本戦では予選会チームトップの巻田理空(2年)と同2位で日本インカレ3000m障害2位の主将・西方大珠(4年)が序盤で起用されることになりそうだ。
5区候補には小林篤貴(2年)が挙がっており、安田響(4年)は3年連続で8区を務めている選手。10000m28分台の川口がエントリーに間に合ったのは大きい。巻田と小林を含め、前回10区で区間2位と快走した佐々木亮輔、同6区で区間12位の宇津野篤、10000m28分台の高橋銀河ら2年生が7人もエントリーされた。5年ぶりのシード権獲得と2年生の活躍がカギを握る。
【法政大学】
2区と山に自信、5位以内を目指す
前回は1区・鎌田航生(4年)が区間賞で飛び出すも、2区・河田太一平(3年)で16位に転落。そこから順位はさほど動くことなく、17位に終わった。
今季の全日本大学駅伝(9位)は1区・内田隼太(3年)が5位で発進すると、2区・鎌田で2位に浮上。3区・小泉樹(1年)も区間6位と好走している。箱根でも1~3区は全日本と同じオーダーが有力。エース鎌田は3月の学生ハーフマラソンを制しており、花の2区でも区間上位で戦える力は十分にあるだろう。
山対策には自信を持っており、5区には主将・清家陸(4年)と細迫海気(2年)が候補に挙がっている。また11月24日のMARCH対抗戦10000mでは松本康汰(2年)と中園慎太朗(3年)が28分台に突入した。目標の「5位以内」を目指すには、全日本のように前半区間で流れをつかんで、自信のある山で順位を押し上げたい。
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