出雲駅伝中止で箱根予選会は?立教大・上野監督「1年生の救済処置を」 (4ページ目)
1次、2次合宿は箱根予選会のための足づくり、3次合宿は質を上げていく予定だ。上野監督は、予選会のためのメニューづくりを進行しているが、まだ開催できるかどうかは決まっていない。感染防止のために出場校を減らす、設定タイムを上げるなど、さまざま噂は出ているが、まだ正式発表はない。
すでに出雲駅伝の中止が決まったように、今後のレースについても何が起きても不思議ではない。箱根予選会を控えている大学にとっては、早くレギュレーションを決めてほしいというのが本音だろう。上野監督は言う。
「出雲駅伝が中止になり、春のトラックシーズンにつづき学生たちにとっては厳しい状況になっています。箱根予選会は開催してもらえるだけでもありがたいと思いますが、現場としては詳細を早く決めてほしいですね。もし、昨年の(予選会)20番以内の大学限定ということになれば、秋のレースに向けての練習に切り替えないといけないし、例年どおりに実施していただけるのであれば、1年生のタイムを救済してほしいですね。
全日本大学駅伝は、昨年のタイムが反映され出場校が決定しましたが、なかにはホクレンでのタイムがまったく反映されずに落選した大学もありました。そういうことが起こると困るので......」
箱根予選会は14名までエントリーが可能で、当日は10〜12名の選手が走り、上位10人の合計タイムのいい上位校(昨年は10校)が本選出場権を獲得できる。
だが、今年は上半期にレースがなく、1年生は予選会出場に必要な大学での正式タイムを持っている選手がほとんどいない。そのため、有望な新人が入学してきた立教大をはじめ、1年生が予選会に出場できなくなると合計タイムに大きな影響が出てしまう。
「たとえばですが、9月中に各大学の1年生が10名ずつ参加できる記録会をやっていただけるとうれしいですね。もし出場選手のタイムが昨年の実績になると、1年生のタイムが反映されないことになる。それではレースにおける平等性が保てないと思うんです」
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