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箱根制覇へ青学大は原監督の戦略がカギ。
調子は上向きも強み区間がない (3ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Nikkan Sports/AFLO

 5区を2年連続で走った竹石がメンバーから外れて、4年連続で6区を快走した区間記録保持者(小野田勇次)が卒業。"山"は新たな人材で挑むことになる。上りに強い飯田が5区を担うことになるのだろうか。

 1万m28分31秒68の中村友哉は、スピードに魅力がある反面、距離に不安がある。そのキャラクターを生かせる区間に起用されるだろう。また、全日本で区間賞獲得経験のある吉田祐也、出雲4区区間賞の神林勇太(3年)らをどこに配置するのか。

「往路は順位よりトップとのタイム差と考えています。理想をいえば1分以内。トータルで戦うのが青山学院です」と原監督。箱根駅伝で4連覇を成し遂げた名将は、今大会は「戦術駅伝」になると予想している。

 秋以降、急激に伸びてきた選手たちをどのように並べるのか。本番に向けた調整力は卓越しているチームだけに、あとは原監督の"頭脳"が勝負のカギとなる。

  『箱根奪取 東海大・スピード世代 結実のとき』

【発売日】2019年10月4日

【発行】集英社

【定価】1,300円(本体)+税

【内容】2019年1月3日──。 往路2位から復路8区の大逆転劇で みごと箱根駅伝初優勝を飾った東海大学。 その“栄光”にいたる道程にあった苦難や葛藤、 当日のレース模様などを 監督、コーチ、選手たちの証言を交えて 鮮やかに描き出す。

そして、「黄金世代」と呼ばれて輝きを放ってきた 現4年生たちが迎える学生最後のシーズン。彼らはどのような決意で箱根連覇に挑むのか。 出雲・全日本も含む3冠獲得を目指し、東海大学の「黄金世代」が駅伝シーズンに向け、再び走り出す 。

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