全日本大学駅伝も5強の混戦。
青学大はゲームチェンジをいつ仕掛けるか (3ページ目)
東洋大はエース相澤晃(4年)の存在感が増している。今夏はユニバーシアードのハーフマラソンで金メダルに輝き、出雲駅伝は3区で区間賞。前回の全日本は最終8区で区間賞を獲得しているが、今冬は1万mで記録を狙っており、2区に入る見込みが高い。ただ、今季は西山和弥(3年)に安定感がなく、1万m28分台の渡邉奏太(4年)と吉川洋次(3年)は出雲を外れた。この3人がどこまで復調できるかで、オーダーも変わってくる。
東海大は、前回の全日本で3区区間賞の主将・館澤亨次(4年)が、出雲に続いて全日本もエントリーから外れたが、選手層の厚さはナンバー1だ。終盤のロング区間は、出雲でアンカーを務めた西田壮志(3年)と、今季はハーフマラソンで活躍している名取燎太(3年)のふたりが候補だろう。
出雲ではトラックで学生トップクラスのタイムを持つ關颯人(4年)を起用しなかったが、前回は2区でトップを奪っている。バリエーションが豊富すぎて、正直、区間配置は読みにくい。両角速監督は、「出雲3位、全日本2位、箱根1位でいいと思っています」と話しているが、全日本はどんな戦略で臨むのか。
前回から距離が変わったため、勝利の方程式はまだ固まっておらず、意外な戦略で勝負を仕掛けてくるチームもあるかもしれない。出雲に続き、大混戦のレースになりそうだ。
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