2019.11.02

全日本大学駅伝も5強の混戦。
青学大はゲームチェンジをいつ仕掛けるか

  • 酒井政人●取材・文 text by Sakai Masato
  • photo by Kyodo News

 10月14日に行なわれた出雲駅伝は、國學院大が最終6区で駒澤大を逆転。学生三大駅伝で初タイトルを獲得した。令和に入り、新たな風が吹き込んでいる。

 昨年度は青山学院大が出雲と全日本大学駅伝を制して、箱根駅伝は東海大が初の総合優勝。東洋大が箱根の往路でV2を果たすなど、青学大、東海大、東洋大が三大駅伝でトップ3を確保したが、今季は國學院大と、出雲2位の駒大を加えた”5強”による争いの様相を呈している。

出雲駅伝で5位に終わった青山学院大 続いて迎える11月3日の全日本大学駅伝で、前回王者・青学大の逆襲はあるのか。ほかの有力大学はどう攻めてくるのか。出雲の走りと、各校の戦力から伊勢路決戦を探っていきたい。

 出雲で連覇を狙った青学大は、原晋監督が「出てこい! 駅伝男大作戦」を掲げ、3人が学生駅伝デビューを果たした。1区・湯原慶吾(2年)は区間7位、2区・岸本大紀(1年)は区間トップ、6区・中村友哉(4年)は区間5位。原監督は、「湯原は70点で及第点。岸本は100点満点。中村友は30点。平均は50点ですよ」というジャッジを下した。

 2014年度以降の三大駅伝ではワースト順位となる5位に終わったが、内容は決して悪くなかった。2区の岸本で4位に浮上して、3区・吉田圭太(3年)でトップ争いに加わった。そして4区・神林勇太(3年)が区間新&区間賞の快走で、トップ駒大と同タイムでタスキをつなげる。しかし、5区竹石尚人(4年)が駒大に33秒差をつけられ、優勝争いから脱落した。

「後ろからようやく追いついての5位じゃないので、まだ光は差している。下級生を中心に、自信はついたと思う。層の厚さはまだまだ捨てたものではないので、あとは4年生の奮起を期待したい」と原監督が振り返ったように、4年生は精彩を欠いたものの、1年生から3年生の健闘が目立った。

 出雲のレース当日には、「もうひとつの出雲駅伝」とも呼ばれる5000mの記録会があり、各大学で補欠登録された選手が大挙して出場する。その結果をチェックすると、全日本(8区間)につながる「+2人」の戦力が見えてくる。8着までの結果は以下の通りだ。

①小松陽平(東海大4年)13:59.49
②郡司陽大(東海大4年)14:00.85
③神戸駿介(駒大3年)14:01.12
④河野遥伎(東海大4年)14:04.98
⑤伊豫田達弥(順大1年)14:06.32
⑥増田蒼馬(法政大4年)14:07.26
⑦石川拓慎(駒大2年)14:09.91
⑧酒井亮太(駒大1年)14:10.14

 共に東海大の4年生で、今年の箱根駅伝8区で22年ぶりの区間新を叩き出した小松と、同10区で優勝テープに飛び込んだ郡司がワン・ツーを飾るなど、東海大が記録会では一番目立っていた。駒大も神戸が3着に入るなど、8着までに3人が入った。