目標はMGCと五輪だけじゃない。井上大仁はマラソン日本記録更新を目指す (3ページ目)
井上も「大事なレースにしっかり焦点を当て、そこでしっかりピークを迎えられるようにしたい」と語ったが、同時にこんな考えも持っている。
「東京五輪の先にも自分の目指しているところはある。アジア大会で一緒に走ったエルハサン・エルアバシ選手(バーレーン)が12月のバレンシアのレースで2間04分43秒を出しました。自分もそのくらいまでいけるんじゃないかという気持ちになれるし、同じくらいのレベルに到達しないと、彼に勝った身としては失礼でもあると思う。そういう高みを目指していきたいと思います。だから今一番気をつけなければいけないのは、MGCロスとか五輪ロスになって自分の目標を見失うことだと思っています」
井上は、ニューイヤー駅伝の結果を次につなげる意識を持ってレースとトレーニングに取り組んでいる。こうした積み重ねこそが、実業団の駅伝の本質と言えるだろう。
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