2019.01.18

東海大・両角監督が語る「新シーズン
強化計画と箱根連覇のキーマン」

  • 佐藤俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

東海大・駅伝戦記 第45回

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「これで今回の箱根駅伝は完結しました」

 東海大の両角速(もろずみ・はやし)監督は、満足した表情で汗を拭った。

 第95回箱根駅伝で総合優勝を果たした両角監督は「高根沢元気あっぷハーフ」の50歳以上の10キロ走に出場した。昨年夏から月間500キロを走り、体重は86キロから69キロへ、17キロもの減量に成功。箱根駅伝の期間中は「故障があって……」と今レースへの出場が危ぶまれたが、快晴のなか10キロを43分4秒で駆け抜け、12位という成績を残した。

新シーズンの強化プランを語る東海大・両角速監督「本音を言えば入賞したかったのですが……これが学生たちへの刺激になればと、勝手に思っています」

 両角監督はそう笑顔で語った。

 このレース、東海大から12名の選手が(一般男子ハーフマラソンに)エントリーしていた。箱根駅伝2位の青学大は16名がエントリーし、優勝とタイムを狙うなか、東海大は湯澤舜(しゅん/4年)、郡司陽大(あきひろ/3年)をはじめ、今後ハーフマラソンに参戦するための練習の一環としてのレースになった。

 両チームの選手がレースを終えて待機場所に戻ろうとすると、大勢のファンが取り囲む。青学大の選手が囲まれるのはよく目にする光景だが、東海大の選手も箱根駅伝優勝の影響だろうか、確実にファンが増えている。両角監督のもとにも、レース後、サインと写真撮影で100名を優に超えるファンが並び、長蛇の列ができていた。

「今だけですよ」

 両角監督は苦笑するが、優勝特需は来年の箱根駅伝まで続きそうだ。

 一方のチームはすでに新体制となり、始動している。新キャプテンには館澤亨次(3年)が就任。チームの目標は「学生駅伝3冠」になった。両角監督に新チームについて聞いてみた。

―― 館澤選手がキャプテンになりました。

「もともと学年リーダーをやっていましたし、その時からリーダーシップをとることに長けていたので『キャプテンは館澤かなぁ』って、昨年から思っていました。実際、同級生からの支持も館澤だったので、すんなりと決まりました。おとなしかった歴代のキャプテンである春日(千速)や湊谷(春紀)とはキャラクター的にちょっと違いますが、キャプテンとしてこうあるべきというのはないので、彼なりの持ち味を出してやってくれればいいかなと思っています」