2018.09.15

学生駅伝シーズンが到来。
ストップ・ザ・青学大へ他大学は黄信号か

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

 昨季の学生駅伝は東海大学が出雲を10年ぶりに制し、神奈川大学が全日本で20年ぶりに優勝。そして、最後に笑ったのが青山学院大学だった。

今年1月の箱根駅伝で、大会4連覇を達成した青学大 圧倒的な勝利で箱根駅伝4連覇を達成した青学大の強さは神がかっていた。今季も青学大は盤石なのか? 東海大の逆襲はあるのか? それとも他大学がサプライズを起こすのか? 日本インカレ(9月6~9日)の走りから、有力校の状態をチェック。今季の戦いを予想してみたい。

 まず理解していただきたいのが、8~9月は夏合宿(走り込みが中心)の真っ只中で、日本インカレは長距離ランナーにとって”微妙な大会”になることだ。有力選手の欠場も多く、本当の実力を推し量れる大会ではない。しかし、現時点の仕上がり具合は見ることができる。

 大会を通じて感じたのは、青学大の強さだった。

 初日の男子10000mはレダマ・キサイサ(桜美林大3年)とパトリック・ワンブィ(日大4年)のふたりが飛び出すも、青学大勢はまったく反応しない。原晋監督からは「3次合宿と駅伝につなげられるような走りをしてこい」という指示を受けており、無理にペースを上げることはしなかった。森田歩希(4年)、鈴木塁人(3年)、吉田祐也(3年)の3人は他の選手に惑わされることなく、1キロ3分切りのペースを刻んでいく。

 一時は日本人トップ集団から引き離されたが、5000m過ぎに集団に追いついた。そして、7000m付近からは1周差をつけられたキサイサの背後につく形で、森田と吉田がペースを上げた。残り6周で森田が転倒するも、吉田は快調に駆け抜けて日本人トップ(3位/29分47秒93)でフィニッシュ。鈴木が9位、森田も10位で走り終えた。

 存在感を示した青学大勢だが、レース後に聞いた吉田の言葉にもチームの強さがにじみ出ていた。

「自分はスピードがない分、スタミナで勝負していきたいと考えていて、夏合宿も順調にきています。今年の青学大は過去5年間に比べてチームの組織力やレベルが高いので、僕は出雲では走れないかもしれませんが、全日本と箱根は狙っていきたいです」