痛恨の極み。3大駅伝選考へ重要な夏、
好調な東海大3年を襲った事件

  • 佐藤俊●文・写真 text&photo by Sato Shun

「出雲を狙うには、今日のレースがすごく大事だと思っていましたし、そのためにも頑張ろうと思っていたんですが、レース内容も結果も今ひとつで難しくなったかなと。あとは夏合宿を頑張るしかないですね。

 3大駅伝はメンバーに入るのと入らないとでは大きな差があります。とくに、箱根はハーフの距離をひとりで走らないといけないのですが、今の自分にはその力はありません。でも、出雲や全日本は比較的距離も短く、1年生でも勝負できると思うので、監督の期待に応えられるように頑張っていきたいです」

 昨年は、塩澤稀夕(2年)が夏合宿でいい走りを見せ、1年生ながら全日本大学駅伝に出場した。トラックシーズンの成績と夏合宿での走りの良し悪しが、出雲、全日本、そして箱根駅伝に出走する選手の選考基準になるが、市村は夏合宿での走りが大きなポイントになる。その市村を含め、本間、田中らがこの夏にどれだけ伸びるのか。「長距離5冠」という目標を達成するには、1年生の突き上げが欠かせない。

 1万mは1930分からスタートした。

 気温は19度に下がり、風は5000mの時よりも幾分落ち着き、タイムをより狙えるコンディションになった。エントリー数は30名。片西景(駒大4年)や吉川洋次(東洋大2年)、越川堅太(神奈川大3年)ら、今年の箱根で活躍した選手たちも参戦。

 東海大からは今季好調の湯澤舜(4年)を始め、小松陽平(3年)、松尾淳之介(3年)、郡司陽大(あきひろ/3年)、中島怜利(れいり/3年)、中園誠也(3年)が出場した。

 ペースメーカーのアレキサンダー・ムティソ(NDソフト)がキロ2分50秒ペースで行く。4000mで1130秒、約2850秒のペースだ。トップ集団は片西、山下一貴(駒大3年)らで、松尾と湯澤は第2集団、小松と郡司は第3集団の中にいた。

レースは最終的に片西が抜け出て、2855秒でトップ。湯澤と松尾はラスト1周で競り合い、松尾が291670で6位、湯澤は291994で9位に終わった。その後、小松(292647)、郡司(292672)、中島(301609)、中園(303491)が続いた。

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