2017.12.01

「いつまでも箱根じゃない」。
神野大地、初マラソン直前インタビュー

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

初マラソンで好記録を狙う「山の神」こと神野大地神野プロジェクト Road to 2020(9)

(前回の記事はこちら>)

 いよいよ本番である。

 福岡国際マラソンを走ることを決め、持久力のある筋力を身につけるフィジカルトレーニングを行ない、70km走にトライし、40km走を重ねてきた。

「優勝し、日本国内記録を狙います」

 神野大地の鼻息は荒い。

“山の神”がマラソンに挑む。決戦前夜の胸中はいかに―――。

――今年の春からフィジカルトレーニングを始めて、福岡国際まで思い描いた通りにきていますか。

「福岡に向けては、やるべきことがここまでできていると思います。ただ、全部うまくやってこられたかというと、練習でうまくいかないことがありましたし、体調を崩したこともあった。そういうのをちょっとずつ引いていくと100%から遠ざかっていきます。でも、それをうまく乗り越えながら、いかにスタートラインに立つかがマラソンだと思いますし、これまでの努力の成果がどのくらい出るのか、今はすごくワクワクしています」

 春から神野をトレーニングで指導している中野ジェームズ修一は、身体の完成度には太鼓判を押している。

「身体作りはほぼ完ぺきにできています。走りのフォーム、蹴り上げ、スピードの対応など100%ではないですけど、今のこの段階での仕上がりとしては予想以上にできています」

 しかし、中野の言葉にも神野は表情を崩さない。

「中野さんは”福岡”に向けてはいいというだけで、東京五輪でメダルを獲るためには、まだ20~30%って言っていますからね。まだまだこれからです」