体をいじめ抜いた神野大地に変化が。「まるでケニア人のような走り」 (7ページ目)

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun


 今の状態を維持していければ6月末の日本選手権の1万mに出場し、7月13日にはホクレン・ディスタンスチャレンジ網走大会で1万mを走る予定だ。

「まだ、マラソン練習をする感じではなく、日本選手権とホクレンで昨年と同じぐらいのレベルの状態にもっていけたらと思っています。それからマラソンの準備をするという感じですね」

 そう語る神野の表情は明るい。ようやくコンディションが戻ってきた感覚を掴めているのだろう。それだけに全日本選手権が楽しみだ。もちろん、今のトレーニングがすぐに結果に結びつくかどうかはわからない。中野も「全日本でいきなり勝てるまでには、まだいっていない」と慎重だ。

 だが、神野の走りにはきっと何かしらの進化が見られるはずだ。

(つづく)

(神野プロジェクト(1)はこちら>)

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