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ロンドンよりも東京に向けて。
米国留学前のサニブラウンは堅実だった (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 中村博之/PICSPORT●写真 photo by Nakamura hiroyuki/PICSPORT

 アメリカの大学のルールで入学までは指導をしてもらえないため、都合が合うコーチを探したところ、たまたまオランダが拠点になったという。今年はウエイトトレーニングもするようになり、新しいコーチのもとでは足の動きからフォームまで変えている最中だと話してくれた。

 男子100mで9秒97の記録を持つアダム・ジェミリ(イギリス)や、女子200mリオ五輪銀メダリストのダフネ・シパーズ(オランダ)などと一緒に練習をし、毎日が勉強になる充実した日々だという。その中で重点を置いていたのは、「いつも出遅れるので、3歩目まではしっかり前に出るようにしたい」というスタートの練習だ。

 そのスタートのほか、今季実際に走ってみて改善点が見つかったところがある。

「初戦の最後は顔が上がってしまったり、上海は60mくらいまではいい走りができていたんですが、後半はちょっとバタバタしてしまった。これまではスタート練習しかしていなかったですが、これからスピード練習をしていって後半をどのくらい上げてこられるかだと思います」

 しかし、彼に焦りはなく6月下旬の日本選手権に向けても、「走った感じは200mの方がいいと思う。ただ参加標準(20秒44)は破っているんですが、まだ1本しか走っていないので......」と、100mと200mのどちらを狙うかもまだ決めていない。

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