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3代目・山の神もヘロヘロ。
「山道最速王決定戦」を箱根5区の前哨戦に (2ページ目)

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

 ゴールしたランナーの表情は一様に疲労困憊(こんぱい)といった様子だったが、やり切った感に満ちて、いい笑顔ばかりだった。

 初代・山道最速王になったランナーは松本翔さんで、タイムは57分01秒。ゲストでトップになったのは今年1月の箱根駅伝5区を走った順大の山田攻で53分59秒。スターターを務め、選手とハイタッチして最後尾からスタートした神野は59分13秒だった。

「キツかった」

 神野は開口一番、そう言った。

「最初、みんなに違いを見せないといけないと思って飛ばして行ったけど、途中でキツくなって無理せんとこって思いましたもん。最後は、なんでこれやったんかなって思うほど、キツかったですが、ゴールすると普通のマラソンとは違う達成感を得られました」

トークショーにも神野大地(左端)が登場。一般ランナーに山道の走り方を伝授トークショーにも神野大地(左端)が登場。一般ランナーに山道の走り方を伝授 広報車でコースを辿ってみたが、それでもかなり斜度を感じたので、これを走り切るとなると相当ダメージがくることは想像できた。9km付近では相模湾が一望できるなど見晴らしはいいが、走っているランナーはそこまで余裕がないだろう。その後もかなりの"激坂"が続くからだ。まさに限界に挑むようなレース。好成績を望むなら、それ相応の準備が必要だと感じた。

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