3代目・山の神もヘロヘロ。
「山道最速王決定戦」を箱根5区の前哨戦に (3ページ目)
「そうですね。ビギナーや、普通の10kmのロードレースしか走った経験のない人には厳しいかもしれない。ハーフやフルマラソンの経験があるランナー向けだと思います。ノリでは走れないコースですよ(苦笑)。ただ、このレースにはウォーキングもあるし、ミニ駅伝(4区間)もあるので、レース自体はいろんな人が楽しめるようになっているので、それはすごくいいなって思いました」(神野)
今回のレースは箱根の山道で行なわれたが、箱根駅伝の5区とはコースが異なる。通常は自動車専用の道路なので坂の斜度に容赦がなく、直線的なのが特徴だ。山の神・神野も実際に走ってみて、箱根5区以上に厳しいと感じたという。
「箱根5区ってカーブが多いし、平坦な道が割とあるんです。でも、ここはカーブがあまりないし、休みどころがないんですよ。カーブだと先が見えないんで坂がキツくても意外と頑張れるんですけど、ここは直線的な坂が多くて、先が見えてしまうんです。あそこまでいくのか......と考えると、けっこう気持ち的にキツくなります(笑)」
山の神がそこまで言うのだから、その坂の厳しさは十分に理解できよう。
ゲストで参加した順大の山田も「箱根以上にキツイけど、いい経験になりました」と言っていたが、このレースは今後、箱根を目指す大学生や、実業団の選手が走ると面白くなるだろう。
「僕は、箱根駅伝を走る大学はこのレースに出た方がいいと思います。特に5区を走らせたいと思っている選手がいるなら、ここを走らせた方がいい。ここですごいタイムを出した選手ならば、その選手は絶対に箱根5区を走れますから」
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