【月報・青学陸上部】原晋監督「うちには、S以上のカードが4枚ある」 (4ページ目)
――カードを改めて並べると、層の厚さが違いますね。
「実績や持ちタイムを見てクラス分けをするけど、単純に記録だけで判断はしない。たとえば11月の学連10000m挑戦記録会と12月の日体大競技会(10000m)で28分台が結構出たけど、誰かの後ろについていっての28分台なのか、自分でレースを支配してリードし、競り合いながらの28分台なのかではタイムの意味と価値が全然違う。後者のような選手はなかなかいない。それができるのがSS、Sの選手。うちにはS以上のカードが4枚あるけど、他の大学にはないでしょう。しかも、その4枚をポイントになる区間で起用できる。そのアドバンテージはすごく大きい」
青学大は選手層が分厚い上に絶対的なエースがおり、SS、Sの選手をはじめ、各区間に実力的にそれほど差異がない質の高い選手を配置することが可能だ。5区は苦戦しそうだが、他区間でタイムを取り戻せる。
つまり穴がほとんどないのだ。4年生の個の能力は2016年のチームの方が高かったが、総合力で見れば昨年以上のチームが完成したと言える。その手応えが原監督の充実した表情にあふれている。
(つづく)
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