激戦必至の箱根駅伝予選会。今年はあの名門大学が敗退の危機に! (3ページ目)
ここまで挙げた7校が順当に予選を通過すると仮定すれば、残りの枠は「3」。そこに、国士舘大、東京国際大、創価大、専修大、法政大、上武大、東京農業大、中央大、亜細亜大など、本戦を何度も経験している大学が「狭き門」を目指す。
このなかで勢いがあるのは国士舘大。前回の予選会は10秒差の次点に泣いたが、今季は全日本選考会を6年ぶりに突破するなど、リベンジを果たす準備は整っている。
一方、逆の意味で注目されているのは、箱根駅伝で最多14度の総合優勝を果たしている中央大だ。88回連続、91回目の本戦出場を目指す名門が、かつてないほど予選会敗退の危機に陥っている。
その最大の理由は選手層の薄さにある。青山学院大、明治大などの台頭で選手勧誘が難しくなり、新入生のレベルが徐々に低下。そのうえ、スポーツ推薦で8人が入部した現在の3年生は、藤原正和駅伝監督が指揮を執ることになった今年3月までに4人が退部し、1人がマネージャーとなった。全日本選考会ではエース町澤大雅(4年)を欠いたこともあって、20チーム中17位。3組終了時まで予選通過圏内にいた神奈川大と創価大が最終4組で途中棄権したため、実質は19位と「過去ワースト順位」だった。
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