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【東京マラソン】リオ五輪への切符をかけ、箱根駅伝の英雄たちがぶつかる (2ページ目)

  • 酒井政人●取材・文 text by Sakai Masato   photo by AFLO

 村山の「ベテラン」という言葉に今井も敏感に反応。「僕は自分のことをベテランだと思っていません。目標にされる選手になれたことは素直にうれしいですけど、まだまだ自分自身はチャレンジャーだと思っているので、海外の招待選手にも挑戦していきたいです」と今井の闘争心に火をつけた。

 大会2日前の記者会見で最も驚かされたのは、村山のトレーニング。村山は、駒澤大の先輩・藤田敦史(現・駒澤大コーチ)が2時間6分51日本記録(当時)を樹立したときのトレーニングをかなり意識しており、「藤田さんからアドバイスもいただきましたし、練習のタイムは僕の方がいいと思うので、自信がつきました」と話す。

 村山は20㎞走と40㎞走を重視してマラソン練習に取り組み、20㎞走は強風のなか59分00秒、40㎞走も2時間5分00秒と、いずれも単独走ながら好タイムで走破している。今井の40㎞走が「2時間10分ぐらい」であることを考えると、いかに村山のタイムが凄いかわかるだろう。

「本番は集団でレースが進むので、どれぐらい余裕があるかですね。トレーニングは積めているので、爆発的な走りができれば日本記録(2時間6分16秒)も出るんじゃないかなという自信はあります。ただ、初マラソンですからそういう欲は抑えて、楽しんで走りたいです」

 そんな村山謙太と共に注目したいホープが、正月の箱根駅伝2区で2年連続区間賞を獲得した服部勇馬(東洋大4年)だ。村山が大学3年時にハーフマラソンで日本人学生最高(日本歴代4位)となる1時間0分50秒をマークしたのに対し、服部は大学2年時に30㎞で1時間28分52秒の学生記録(日本歴代3位タイ)を樹立している。

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