2016.02.27

【東京マラソン】リオ五輪への切符をかけ、箱根駅伝の英雄たちがぶつかる

  • 酒井政人●取材・文 text by Sakai Masato   photo by AFLO

昨年の東京マラソンで日本人トップの7位に入った今井正人 今大会で10回目を迎える東京マラソン(2月28日)。メモリアルイヤーは男子マラソンのリオ五輪選考レースになっており、例年以上に熱い戦いが予想されている。そのなかで、日本人トップ候補といえるのが、昨年の同大会で日本歴代6位の2時間7分39秒をマークした今井正人(トヨタ自動車九州)だ。順天堂大学時代、3年連続(2006~08年)で5区山登りの区間記録を更新し、元祖『山の神』として記憶している人も多いだろう。

 「陸上を始めたときの夢が、オリンピックのマラソンで勝負すること」という今井にとって、今大会は絶対に負けられない戦いとなる。髄膜炎で昨夏の北京世界選手権を欠場し、体力が回復するまで時間はかかったというが、「昨年の自分とは比べずに、今回は段階的に上げていく意識でトレーニングを積んできました。自分でも少しずつ(体調が)上がっているのを実感しています」と表情は明るい。

 前回は世界のトップランナーたちと33.5㎞付近まで競り合っているだけに、「トップ集団に付いていく距離をもっと伸ばして、勝負どころで、攻めの走りをしたい」と意気込んでいる。

 31歳の”現役最速ランナー”を徹底マークしようとしているのが、初マラソンとなる23歳の村山謙太(旭化成)だ。「今井さんが一番強いと思うので、胸を借りるつもりで挑みたい。30㎞まではベテランの今井さんの後ろに付いて流れに乗っかり、残り12㎞は優勝を狙いにいくか、日本人トップを狙うか。そのときに判断したい」とビッグマウスも披露した。