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日本短距離の新星。16歳、サニブラウン・ハキームの将来性 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 高橋学●撮影 photo by Takahashi Manabu

「去年に比べると200mは前半の走りが磨けてきたと思う。ただ、ラスト50mがきついので、そこを改善したいです。100mは加速に乗る地点が少し前になったと思います。加速に乗れば戦えると思うので、その地点をもっと前にして2次加速、3次加速を磨いていきたい」

 6月29日に発表された世界陸上代表選手の中にハキームの名前はなかったが、代表は8月2日までの結果を見て追加される可能性があり、最終的な決定の締め切りは8月11日になる。

 ハキームは7月15日からの世界ユース選手権に出場予定で、そこで100m10秒16、200m20秒50の参加標準記録を突破すれば、個人種目での代表入りが可能になる。また、記録を突破できなくても、3枠が残っている4×100mリレーで代表入りする可能性もある。ハキーム自身、「カーブは苦手だから、リレーでは2走と4走しかやったことがないですけど、メンバーに入れたらうれしいです」と、リレーでの世界選手権出場に色気を見せ始めている。

 東京五輪の星として期待されている16歳の才能の開花が早まれば、桐生祥秀(東洋大)ら若手だけでなく、ベテラン、中堅も力を伸ばしている日本短距離の争いがさらに熾烈になってきそうだ。

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