【箱根駅伝】日体大、東洋大、駒大の「3強」を崩すダークホースはどこだ (4ページ目)
一方、1年生と2年生に力のある選手が揃い、うまくいけば嵐を起こせるかと期待されていた青山学院大学は、エースの久保田和真(2年)を使えなくなったのが大きな痛手だ。原晋監督は、出雲は6区、全日本は2区のエース区間に起用して、それぞれ区間4位、6位という結果を残している神野大地(2年)を2区に起用すると明言したが、5区の育成とともに、次へつなげるための戦いになりそうだ。
次につなげるという意味では、山梨学院大学も同様だ。全日本では1区11位の滑り出しながら、2区で井上大仁(3年)が区間賞の走りで建て直した。その後、1年生の2人が区間二桁順位だったものの、3年と4年の上級生が堅実に走って順位を上げ、アンカーのエノック・オムワンバ(2年)がシード権獲得の5位に食い込むお膳立てした。
前回の箱根ではオムワンバが2区で16位から4位まで順位を上げた。1区がトップとの差を極力小さくして中継すれば、2区でトップに立って3区の井上につなぎ、主導権を握ることも可能になる。全日本の1区では1年生で1万m28分46秒02の記録を持つ佐藤孝哉を起用したが、11位と出遅れている。1区に誰を使うかが大きな課題になる。
来年は、12月22日の全国高校駅伝で、4校がトラック勝負になるデッドヒートを制して初優勝をした山梨学大付属高校から、好タイムを持つ選手が複数入学する予定。来年以降を狙うためにも、序盤で波乱を巻き起こしたい。
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