「お前がラクして生意気だな」「あいつ若いくせに」厳しい言葉を浴びせられるも佐藤慎太郎が貫いた誇りとファンへの思い (4ページ目)
「先輩に風を切らせておいて、お前がラクして生意気だな」
「いつも抜いてばっかりいるんじゃねえよ」
「あいつ若いくせに」
周りからも、自力で走る先輩からも厳しい言葉が飛んできたが、佐藤はそれも当然と受け止めていた。
「自分の前で風よけになるはずだった後輩が、自分の後ろからズボズボ差してくるんだから、先輩からしたら『なんだよこいつ』という気持ちにもなるでしょう」
それでも佐藤には追い込み選手としてのプライドがあった。
「実際のところ、競輪はそうじゃなくて、追い込み選手になった以上は、追い込み選手の仕事をするのは大前提で、そのなかで自分が勝ちに行くのは当たり前のことです。それがきっちりできていれば、叱られるのはおかしな話なんです。だから周りの雑音を聞かないようにして、ファンのためという気持ちを持っていればいいのかなと思っていました」
佐藤はそこから好成績を挙げ始めると、GⅠやGⅡの決勝にも進出するようになり、2003年11月の全日本選抜競輪でついにGⅠタイトルを獲得した。当時の勢いからしても当然の結果だった。
「身体的な部分にはめちゃくちゃ自信がありました。前の選手がしっかりまくり切ってくれたり、先行してくれたりすれば、確実に2着は獲れましたから」
そして2003年に初めてKEIRINグランプリに出場すると、そこから2006年まで4年連続してその舞台に立つことができた。まさに競輪選手としてピークを迎えていた。
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