検索

佐藤慎太郎が描く引き際の美学「弱くなる自分も見せたい」 50代の競輪人生に影響を与える伏見俊昭の死にも言及 (2ページ目)

  • text by Sportiva

追い込み選手としてのプライドを持って走る佐藤 photo by Manabu Takahashi追い込み選手としてのプライドを持って走る佐藤 photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る

【ファンのためは嘘ではない】

 生涯獲得賞金はすでに17億円を超えるなど、お金も人気も実績もある佐藤だが、日々の努力を怠ることはなく、常に限界突破を目指しトレーニングを続けている。『限界?気のせいだよ!』は単なるキャッチーな合言葉ではなく、まさに自分自身への問いかけだ。

「『やっちゃえばできちゃうよね』という自分を逃げさせないための言葉です。例えば朝起きてすごく疲れているとします。今日は休んで明日にしようかなって思う時もあるんですが、飯を食ってコーヒーを飲んで練習場に来てしまうと、やろうと思っていたメニューができちゃうんですよ。だから『疲れているって気のせいだよ』ってことなんです」

 佐藤がトレーニングで常に限界突破を目指すのには、理由がある。KEIRINグランプリ2019の優勝インタビューで発した「ファンのために走っているというのは嘘ではない」という言葉にも表れているように、走る原動力になっているのはファンの存在だ。

「ファンの人はよく『強いから応援しているわけじゃないんだよ』って言ってくれますし、『活躍していない時期から応援してます』という人もたくさんいます。そういうファンの人たちの声を聞くと、今目の前のことをしっかりと頑張れば、納得してもらえるんじゃないかという気持ちになります」

 また積極的な情報発信もそんなファンのためでもある。

「若いころは、苦しいトレーニングをしていることを、いちいちみんなに教えるのはかっこ悪いと思っていました。でも年をとってくると、必死に勝ちに向かって努力している姿、ハードなトレーニングをやっていることを含めて全部見せてしまったほうが、車券を買ってくれる人も納得するだろうし、ファンのみなさんも喜んでくれるのかなと思えるようになりました」

2 / 5

  • Googleで優先するソースとして追加

Googleの「優先ソース」について

キーワード

このページのトップに戻る