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競輪のトップ9・寺崎浩平が負けたくない相手とは 近畿の先頭が実は「遠回りのようで一番の近道だった」とGⅠ初優勝にも言及 (4ページ目)

  • 加藤康博●文 text by Yasuhiro Kato

「競輪の面白さはチーム戦の奥深さです。選手同士で連携するラインは人間関係を凝縮した場であり、それでいて全員が全力で勝ちにいくガチンコの厳しさがあります。この選手には負けたくないという思いを誰もが持っていて、プライドのぶつかり合いもおもしろい。そのなかでもやっぱり自分は自力で勝ち上がれる選手になりたいと思っています」

 寺崎にとって負けたくない相手とは過去や現在、ナショナルチームに関わったメンバー。日の丸がその胸から外れた今も、日本代表として戦った誇りとプライドは心のなかで燃えている。先輩であれ、後輩であれ、「負けるわけにはいかない」と言葉を強める。

 タイトルを続けて獲れる選手になるために、ストイックに己の力を高め続ける毎日だ。妻、寺崎舞織(福井・112期)もガールズケイリンの選手として活躍しており、競輪場だけでなく、家でも自転車の話題が多いという。

「自分は趣味が自転車なんです。練習しているのが好きですし、生活のなかでも自転車に囲まれていますが、ストレスなくむしろ伸び伸びやれています。最近はレースよりも練習したいっていう気持ちが強いくらいです」

 強さへの飽くなき探求心こそ寺崎の競輪レーサーとしての本質。2026年も求道者のごとく、競輪に邁進し続ける。

【Profile】
寺崎浩平(てらさき・こうへい)
1994年1月4日生まれ、福井県出身。高校から自転車競技を始め、大学時代に全日本選手権大会のマディソンで優勝するなど頭角を現す。卒業後は社会人として競技に打ち込み国体のケイリンで連覇を達成。2019年に日本競輪選手養成所に入所し、早期卒業を果たす。2020年にデビューすると、史上2人目(当時)となる18連勝でのS級昇級を決めた。ナショナルチームにも加入し、2022年にはアジア選手権のケイリンで金メダルを獲得するなど、世界の舞台でも活躍した。2023年秋から競輪に専念し、GⅠの常連選手に。2025年8月のオールスター競輪で初タイトルを獲得し、年末のKEIRINグランプリに初出場した。

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