【ミラノ五輪】カーリング女子日本代表には大きなアドバンテージがある 2大会連続メダルのロコ・ソラーレが徹底分析 (3ページ目)
鈴木 そうそう。だから、つけ入る隙があるとすれば、前半かなって思う。その後、スコア的にはアップ(リード)がもちろんいいけれど、タイとか、悪くても1ダウン(1点ビハインド)でついていくしかない。相手に追わせる形を作って、ドロー系とかソフトウェイト系を投げさせられれば、勝つチャンスが生まれる気がする。
吉田 そうだね。とにかく2点ダウンにならないことがとても重要。(フォースの)アリーナ・ペッツ選手は、今大会も私が注目する選手のひとりです。
鈴木 私もフォースとしては、彼女がいちばん好きかもしれない。感情の起伏がなくて、(ショットを)決めても普通だし、ごくごく稀にミスが出ても「OK」とクール。ブチギレしている姿とか見たことない。あのフラットな感じがすごく羨ましいし、カッコいい。
吉田 ベースがハッピーな人で、そのままカーリングを楽しそうにしているよね。
鈴木 ああいうふうには、なろうと思ってもなれない。持ち合わせている何かが違うんだと思う。
吉田 でも、世界選手権で3連覇して、グランドスラムも何度も勝っているあのチーム(※3)が、まだ五輪ではメダルを持っていない。
※3=今回出場するチーム・トリンゾーニのこと。歴代のスイス代表は過去に2度、銀メダルを獲得している。
鈴木 そうそう! あの強さであり得ない。
――前回の北京五輪では、準決勝で日本代表(ロコ・ソラーレ)が勝っています。
鈴木 そうなんですけれど、あれは一度、終わりかけたので(ラウンドロビン敗退だと勘違いして)、開き直れた。
吉田「まだ試合できるんだ! ありがとうございます!」みたいな奇跡的な感じで、メダルとか、プレッシャーとか、何も考えてなかったのがよかったんだと思います。
鈴木 でもあれ以来、チーム・トリンゾーニにはしばらく勝てなかった。
吉田(スイスには)10回に1回くらいは勝てるくらいの感覚だったと思うんですが、その1回が巡ってくるのが、オリンピックという舞台なんだと思います。
(つづく)◆鈴木夕湖&吉田夕梨花が語る、フォルティウスが勝ち上がるためのポイント>>
鈴木夕湖(すずき・ゆうみ)
1991年12月2日生まれ。北海道北見市常呂町出身。ロコ・ソラーレ所属。小柄ながらスイープ力には定評があるセカンド。2018年平昌五輪銅メダル、2022年北京五輪銀メダル。
吉田夕梨花(よしだ・ゆりか)
1993年7月7日生まれ。北海道北見市常呂町出身。ロコ・ソラーレ所属。安定したショットでゲームを組み立てるリード。2018年平昌五輪銅メダル、2022年北京五輪銀メダル。
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