検索

【ミラノ五輪】スマイルジャパン、イタリアに涙の敗戦 若きエース輪島夢叶が感じた「足りなかったこと」 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

【「動き的には悪くなかったのに...」】

 だが日本も22分48秒、フェイスオフから浮田留衣がスラップショットで豪快にネットを揺らす。

「あれで1点差になって、ほかにもスコアリングチャンスはあったので、決めきれたらよかったと思います。ただ、3ピリ(第3ピリオド)スタートの失点は防げたはずで......」

 浮田が語ったように、そのあとが続かず、再び失点を喫した。

 第2ピリオドはシュート本数15本対4本と圧倒しながら、逆転どころか、追いつけなかった。計3度のパワープレーを生かせなかったのも課題だろう。

 そして第3ピリオドの冒頭、味方同士が交錯し、相手にターンオーバーを許した。ディフェンスのリスクマネジメントも甘かった。うまさや素早さ、連係では負けておらず、むしろペースを握ったが、イージーな失点を浴びている。

 51分1秒には、志賀紅音の思い切りのいいショットがGKのブロックを弾かせ、ラインを越えた。VARでのゴール判定で勢いがついたかに見えた。再び1点差に迫ったが、猛攻もゴールは遠く......。

 そのなかで23歳の若きエース、輪島夢叶は才能の片鱗を見せている。小柄だが、クイックネスで優り、鋭いターンを使いながら大柄なイタリアの選手を翻弄し、パスをつなげていた。「俊敏性×連動」は日本アイスホッケー女子の生命線で、彼女の代名詞でもあり、希望の灯だ。

「動き的には悪くなかったんですが、"求められているスコア"っていうものに対して、そういうところはまだまだだったかなって思います」

 試合後の取材エリア、輪島は赤い目で泣き腫らしていた。フォワードとして得点できなかった無念さに苛まれながら、必死に言葉を紡いだ。

「スコアリングチャンスもチームとして何回もあったので、そういうところを決めきれたらまた違ったかな......いろいろ足りなかったな、と思います。(志賀)紅音ちゃんが1点を決めて、流れもこっちに傾いていたので、追加点がほしかったし、そこを取りきれないのが大きかったです。そこは、世界との差を痛感しました」

2 / 3

キーワード

このページのトップに戻る