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スキー・小林陵侑、自転車・中野慎詞が互いの風洞実験に興味津々 自転車の価格には「スポーツカーが買える」と驚嘆 (2ページ目)

  • text by Sportiva

――ちなみに小林選手は自転車競技トラックを見たことはありますか。

小林 映像では見たことがあって、シンプルにめちゃくちゃ速いなと思いました。どのくらいスピードが出るんですか。

中野 80キロくらい出ます。コーナーでの遠心力をうまく使って、そこでギュッと踏むと、すごく加速します。直線のほうが加速しそうに見えますが、実は直線だと全然加速できないんです。ジャンプは100キロくらいでますよね。

小林 飛んでいる時はもっとスピードが出ます。ジャンプはスピードが出れば出るほどいいので怖さもありますが、慣れますね。

中野 自転車もスピードに対する怖さはないです。レース中は周りの選手とぶつかることがあって、それも怖くはないんですが、レース後に映像を見たり、人のレースを見たりすると怖いなと思うことはありますね。

小林 僕もジャンプのクラッシュシーンを見ると怖いですね。

王者の風格を漂わせる小林陵侑 photo by Noto Sunao(a presto)王者の風格を漂わせる小林陵侑 photo by Noto Sunao(a presto)この記事に関連する写真を見る

――競技をやっていて楽しいと思える瞬間はありますか。

小林 遠くまで飛べた時は楽しいですね。空を飛んでいるだけで楽しいです。想像してみてください。

中野 僕も競技をやっている時は楽しいですね。競輪だと自分が思ったように相手が仕掛けてくれたりとか、自分が仕掛けたことによって後ろが遅れたり、ごちゃついたりすると、自分がゲームに勝ったような気持ちになれますね。

――楽しいと思えるのは調子がいい時なのかなと思いますが、感覚的にはどのような状態でしょうか。

小林 僕の場合は体を思ったように動かせたり、あまり考えなくてもすごくいい動きができたりする時ですね。昨年、結果が出ない時期が少し続いたんですが、その時には逆にすごく考えていました。何が悪いかを見つけて改善して、結果が出るようになったことで、そのスランプから脱したという感じです。

中野 僕も何も考えずに勝手に体が動く時です。ここで行こうと思う前に体が動く、そんな感覚です。調子がいい時って、「どうなっても俺が勝てるだろう」というマインドになれるというか、相手がいるレースですが、そう思ってスタートすると本当にそうなったりしますね。

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