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カーリング女子日本代表のオリンピック出場はどうなる? ミラノへの険しい道のり

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

 韓国・議政府で行なわれたカーリング女子世界選手権はカナダの連覇で幕を閉じたが、日本は来年開催されるミラノ・コルティナ五輪の出場権をまだ獲得できていない。

 カーリング女子の五輪出場枠は「10」だ。

 そのうち、1枠は開催国のイタリア。そしてイタリアを除いた7枠が、五輪から逆算して直近2年の世界選手権での成績に応じて振り分けられるオリンピックポイント(優勝=15ポイント、準優勝=13ポイント、3位=11ポイント、4位=10ポイント。以下、順位が下がるごとに1ポイント減少)の合計によって決まる。

 今回、そのオリンピックポイントによって五輪出場枠を得たのは、カナダ、スイス、韓国、スウェーデン、デンマーク、イギリス(スコットランド)、中国の7カ国だ。

 日本は昨年の世界選手権に出場したSC軽井沢クラブが11位で3ポイント。今大会に出場したフォルティウスが9位で5ポイント。合計8ポイントを獲得したが、これは全体の11位でオリンピックポイントによる五輪切符獲得はならなかった。

 ちなみに、ボーダーラインとなった中国のポイントは11。日本も、昨年の大会と今大会であと1勝ずつ上積みできていれば、あるいは......という状況だった。

 とはいえ、国内最高タイトルである日本選手権を制した日本で最も強い2チームが出した成績だ。特定のチームや選手に一切責任はない。日本カーリング界全体の現状として、重く受け止めるべきだろう。

 残る2枠は、12月の五輪最終予選で決定する。その日本代表を決めるのは、9月に北海道稚内で行なわれる日本代表候補決定戦だ。

 出場するのは、昨年の日本選手権優勝SC軽井沢クラブ、今年の同大会を制したフォルティウス、そして世界ツアーランキング国内最上位チームのロコ・ソラーレの3チーム。

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