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後悔と涙にくれた静岡競輪場でリベンジを 「競輪選手になって今が一番いい」尾崎睦がガールズグランプリ制覇に挑む (3ページ目)

  • ハル飯田●取材・文 text by Haru Iida

過去最高の状態という尾崎。好結果が期待される  photo by Takahashi Manabu過去最高の状態という尾崎。好結果が期待される  photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る

【さまざまな色の静岡競輪場を見てきた】

──グランプリ出場は6年ぶりとなりますが、今の気持ちはいかがでしょうか。

 練習にも一生懸命取り組めていますし、周りの方からアドバイスや声掛けもいただいていて、やっぱり特別な舞台だと再確認しています。自分の中でも夢の舞台なので、とてもワクワクしていますね。

──奇しくも前回出場した2018年のグランプリも静岡競輪場での開催でしたが、思い出に残っていることはありますか。

 2018年のグランプリではレース中に(展開が)一瞬緩んだタイミングがあったんです。レース前にいくつか考えていた展開パターンのひとつだったにも関わらず、事前にやろうと思っていた走りができなかったことをよく覚えています。

──それは何が原因だったのでしょうか。

 勇気がなかったんです。そういう場面こそ日々の積み重ねが重要で、大きな舞台になるほど積み重ねてきたことが自分の力に、勇気として現われると思います。前回の静岡のグランプリは「ああすればよかった」というレースだったので、今回はそうならないよう、毎日を後悔なく「今日もしっかりやりきった」と言えるように取り組んで、ここだと思った瞬間にしっかり行ける体とメンタルを準備したいです。

──静岡での悔しい思いを静岡で晴らすチャンスになりますね。

 静岡競輪場は2018年のグランプリもそうですが、2022年にグランプリ選考外となる2回目の失格になってしまった場所でもあるんです。その失格でグランプリに出られないとわかって敢闘門の横で泣いていた記憶が強いですね。

 優勝した卒業記念も静岡だったので何かと縁のある場所で、グランプリに出られたことや失格になったことなど、いろんな"色"の静岡を見てきました。今度はうれしい思い出にしたいですし、前回が悪いことがあったので、次はいいことがあるような気がしています(笑)。

──GⅠ開催とは違ってグランプリは一発勝負ですが、普段の開催と比べていかがでしょうか。

 パーンと走ってパーンと決まるので、わかりやすいかなとは思います。好きって言えるようになりたいですね。

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