ガールズケイリン若手のホープは「一番ギャップのある選手」尾方真生は柔和な笑顔に隠された圧倒的な実力を持つ (4ページ目)

  • 加藤康博●文 text by Kato Yasuhiro

ほんわかした独特の雰囲気を持つ尾方 photo by Gunki Hiroshiほんわかした独特の雰囲気を持つ尾方 photo by Gunki Hiroshiこの記事に関連する写真を見る

【3度目の挑戦、集中力高く】

 過去2度出場したガールズグランプリでは、一昨年が6位、前回が4位。今年が3度目の挑戦となるが、今回も最も若く、思い切ったレースをすると誓う。

「負けたくないって気持ちは強いんですが、まずは自分の力を出し切ること、思い切ったレースをすることが大切だと思っています。私は3日間のレースで調子を上げていくタイプなので一発勝負は苦手なのですが、絶対に後悔はしたくないです。先輩たちのレース前の集中力は本当にすごいのですが、私も負けないようにしっかり心の準備をして挑みます」

 最高峰の大舞台で集中力高く、力を発揮できるか。大器が覚醒する瞬間を待ちたい。

【Profile】
尾方真生(おがた・まお)
1999年5月7日生まれ、熊本県出身。中学・高校と陸上競技を行ない、大学1年の時に日本競輪選手養成所の試験を受けて合格。養成所では持ち前のポテンシャルの高さを発揮し、在所成績2位で卒業する。2020年5月にデビューすると、いきなり完全優勝を果たす。翌2021年にはガールズグランプリに初出場して6着となり、2022年のガールズグランプリでは4着に入る。2023年も3年連続でガールズグランプリの出場権を獲得している。

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