ボート競技から自転車競技に転向→約4年でパリ五輪出場の有力候補 太田海也は世界選手権で「心の底からメダルを獲りたい」 (3ページ目)

  • text by Sportiva

―― 世界選手権では上位を狙えるという手ごたえを持っているんですね。

 本当に心の底からメダルを獲りたいと思っています。それは全種目同じで、自分のできることをやれればいいかなと思っています。

―― この世界選手権に向けて、これまでどんなトレーニングをしてきましたか。

 朝1時間半、筋力トレーニングをして、午後にトラックバイクに2時間くらい乗っていました。全体としては3~4時間くらいです。練習量はそれほどでもないですが、その間に出す出力は本当に言葉にはできないようなレベルです。

――「言葉にはできないレベル」というのは具体的に言うと、どんな感じなのでしょうか。

 栄養士さんに、集中力が切れるのであれば、すぐにエネルギーに代わるブドウ糖がいいと言われていて、それがラムネに含まれていると聞きました。そのラムネを食べると集中力が上がるのがわかるくらい集中しています(笑)。

―― 子どもが好きなあのラムネですよね。たとえが独特すぎてわかりづらいんですが(笑)。

 コーヒーみたいなものですかね。カフェインをとると眠気がとれるとか、そんなイメージですね。

―― なるほど。眠くない時にコーヒーを飲んでも、頭が冴えるというのは実感しにくいですからね。

結果次第でパリ五輪が視野に

―― パリオリンピックに出場するためには、より多くのオリンピックポイントを獲得する必要があります。今回の世界選手権が最も多くのポイントを稼ぐことができますので、本当に重要な大会となります。現在日本はスプリントが2位、ケイリンが3位、チームスプリントが5位です。この順位はいかがでしょうか。

 昨年、オリンピックを目指すと決めた時には、正直に言うと、このくらいの順位に入れるとは思っていませんでした。ネーションズカップ第1戦、第2戦の結果が反映されて、アジア選手権を経て順位が上がりました。でも世界チャンピオンたちと戦うなかで、自分はもっと上に行けると感じています。

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