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東大卒でモデル、ロシア出身の登山YouTuber安涼奈(アリョーナ)はなぜ日本の山の魅力を発信するようになったのか (3ページ目)

  • 西野淑子●取材・文 text by Nishino Toshiko
  • 山野一真●撮影 photo by Yamano Kazuma

●山に行かないと気がすまない

ーー子どもの頃は登山をしていなかったのですか?

 家族でピクニックくらいは行きましたけど、登山はしていなかったですね。日本は山へ行く交通機関が便利で、登山道もしっかり整備されていて、気軽に山に入れますが、私が暮らしていた南ロシアは、山って日本よりずっと自然に近いんです。

 登山口には車でしか行くことができないし、登山道もわかりにくかったり道標もなかったり、普通の人が気軽に入れる感じではなかったんですよね。

 子どもの頃は親に勧められて新体操をしていました。今、登山でバランスよく歩けるのは、新体操の影響もあるかもしれませんね(笑)。

この記事に関連する写真を見るーー登山を始めてからは、ハイペースで日本の山を登っていますね。

 最初の年(2021年)は約40座、次の年も40座くらいですね。本当はもう少し行けるはずだったけど、昨年11月や12月は大学院の卒業前で勉強が大変で、ほとんど山に行けませんでした。おかげさまで大学院は2年間で無事に卒業できました(笑)。

 今年は就職して、仕事が休みの日に山に行っています。今(2023年5月)、日本百名山は81座登っています。あと19座をできれば今年中に登りたくて、登る順番を考えているところです。

 お休みの日があって、天気予報がよさそうなら、すぐに山に向かっていますね。北海道とか遠くの山でも、行こうと思ったら躊躇しないで平気で行っちゃう。天気がよくて休みがあったら、山に行かないと気がすまないんです。

ーー行く山の基準はやっぱり百名山や標高の高い山ですか?

「絶対的な基準」は特にないんですよね。今は百名山完登を目指していますけど、百名山以外の山にもたくさん行ってます。山を調べていて、この景色が見てみたいな、これは面白いかなと思ったら「行きたい山リスト」に入れて、天気予報と休みの日を見て行っちゃいますね。

 標高の低い山にも行きますし、雪のある山にも、岩山にも。登ってみると、どんな山もみんな好きだし、楽しさがあるんですよね。

北アルプスの槍ヶ岳にて北アルプスの槍ヶ岳にてこの記事に関連する写真を見る

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