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馬淵優佳が「生理前のイライラはありませんか」と質問。伊藤華英に体調の悩みなどを聞いた (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao

伊藤 飛び込み選手は腹筋などが締まっているほうがいいんですよね。

馬淵 そうですね。足を上げて回転するので、お腹周りの体のコアの部分が締まっていないと、足を上げるにもスピードが出ないので、まずはそこを締めることを意識してトレーニングしていました。出産をしてより体幹の感覚も鈍くなっていました。

伊藤 お二人出産されていますしね。骨盤底筋群は、出産すると緩みますよね。そこを締めることによって、内転筋や腹横筋、腹直筋とかが締まるんですけど、インナーマッスルだからトレーニングをしても、すぐに元に戻すのは大変ですよね。

馬淵 急には強くならないですね。ウエートトレーニングで、ある一定の重さまでいくと、骨盤がきしむというか、今までに感じたことのない痛みがあるんです。最初の頃は、おもりを重くして強くしたいのに、骨盤が耐えられないから、もうダメかなと思いました。でも産後にご活躍されている方は、結構それを感じることが多いと知って、それで腑に落ちました。

伊藤 私が現役を引退する頃は、結婚=引退という風潮がありましたが、今では現役復帰に向けたサポート事業もあるんですよね。国立スポーツ科学センターがスポーツ庁から委託された事業のなかに、妊娠・出産を経て競技復帰を目指すアスリートなど、さまざまな女性アスリートのための「女性アスリート支援プログラム」もあります。海外の選手を見ると、出産後に復帰していらっしゃる方がたくさんいますから、日本でもそれが選択肢のひとつになってほしいですね。

――伊藤さんは女性アスリートの生理の課題について、この連載でもさまざまな発信をしてきましたが、馬淵さん自身は生理で悩むことはありましたか。

馬淵 生理の悩みはすごくありました。一度目の現役の時から体がすごくだるくて、パフォーマンスがよくないんですよ。生理前が一番ひどくて、スピードが出ないんですね。体の切れも悪くて......。今でもそれはあって、なくなればいいなと思っています。

伊藤 私は今ミレーナ(※1)を使用していますよ。
※1 月経困難症や過多月経の治療薬。高い避妊効果がある

馬淵 私もそうなんですけど、生理前のイライラはありませんか。

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