Mリーガー佐々木寿人が強くなった麻雀分岐点。「勝負は何かに気づくこと。あの時期、こうやれば勝てることを見つけた」 (4ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- 今年3月31日に約2年ぶりに開催されたMリーグのパブリックビューイングでは、選手が登壇するたびに満員の観客から大きな拍手が送られていましたが、佐々木選手が登場した際はチームの垣根を超えてひときわ大きな拍手が響きました。

「パワーになりますよね。Mリーグをすごくたくさんの人が見てくださっているので、心に届くような麻雀を打ちたいと思っていて。SNSでのメッセージも『勇気をもらいました』などの温かいものが多くて、逆にこちらが励みにさせてもらっているんですけど、パブリックビューイングで久しぶりにサポーターの方たちと直接会えたことで、自身の麻雀を打ち抜きたいという思いは強くなりましたね」

---- Mリーグのオフシーズンは、どういう生活スタイルなんですか?

「連盟の対局や放送対局があって、たまにゲストで呼ばれるので地方に行ったり、『近代麻雀』でのコラム連載を書いたり」

---- 休みはあるのですか?

「ありますよ。週に1、2回ほど」

---- 休みの日は何をしているのですか?

「基本的には寝ていることが多いですね。最近になってわかってきたのが、麻雀は神経を使っているし、ストレスも溜まっているんだなってこと。Mリーグがある時期は特に、Mリーグでの1敗はけっこうメンタルにきたりするんですよ。だから、休みの日はできるだけ体と頭を休ませるようにしています」

---- Mリーグが注目を集めた反面、選手にかかる負荷も大きくなったということですね。そのMリーグでの戦いについては、後編で詳しく教えてください。

>>佐々木寿人(後編)につづく>>「どうすれば役満は上がれるのですか?」

【profile】
佐々木寿人(ささき・ひさと)
1977年1月12日生まれ、宮城県仙台市出身。2006年、日本プロ麻雀連盟に入会してプロ雀士となる。2008年に女流プロ雀士の手塚紗掬と結婚。2018年、KONAMI麻雀格闘倶楽部よりドラフト1位指名でMリーガーとなり、リーグ初の役満(国士無双)を上がるなど超攻撃型の雀風で人気を博す。2020年、Mリーグ最高スコア&MVP受賞。ニックネームは「魔王」。

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